フロア予約
利用までの流れ利用料金

知らせ

お知らせの詳細です

Information

アジャイル...

近年、まちづくりの現場でも「アジャイル」の考え方が注目されています。アジャイルはソフトウェア開発から生まれた手法ですが、実は街や地域の未来を考えるプロジェクトにもぴったり。私も参加した地域イベントの企画で、アジャイル的な進め方を取り入れたことで、大きな手応えを感じました。

従来のまちづくりは、行政やコンサルタントが長期計画を立て、完成までに数年かかることも珍しくありません。しかしその間に住民のニーズが変わったり、人口構成が動いたりすると、計画が現実とずれてしまうことも。アジャイルでは、小さく試して素早く振り返るというサイクルを回すことで、このギャップを最小限にできます。

たとえば空き地を公園にするプロジェクトなら、まずは仮設ベンチと花壇だけ設置してみる。実際に人が集まるかを観察し、次のステップで遊具を追加したり、イベントを開いてみたり。計画を少しずつ広げることで、住民のリアルな声を反映させながら“育てていく”感覚が生まれます。

さらに、アジャイルでは対話と透明性が重要です。進捗を見える化し、住民や関係者が気軽に意見を出せる場を定期的に設けることで、「自分たちの街を一緒につくっている」という実感が共有されます。このプロセスが、単なる施設整備ではなく、地域コミュニティを育てるきっかけになるのです。

まちづくりは完成がゴールではありません。むしろ、動き続ける街の中で「改善を続ける」姿勢こそが大切。アジャイルはその文化を支える強力な道具になります。これからの時代、街もプロジェクトも“完成形”を目指すより、変化にしなやかに対応できる仕組みが求められるのかもしれません。

メールアドレスが公開されることはありません。
が付いている欄は必須項目です。

CAPTCHA