世界保健機関(WHO)が推奨している健康指標の1つとして、PMI(50歳以上死亡割合)があります。PMIとは、「Proportion of Mortality Index」の略で、ある集団における死亡者のうち、50歳以上の人が占める割合を示す指標です。具体的には、総死亡者数の中に占める50歳以上の死亡者数の比率をパーセンテージで表します。
この指標は、集団の死亡構造を簡潔に示すのに役立ちます。たとえば、ある地域のPMIが高いということは、その地域では50歳未満で亡くなる人が比較的少なく、長生きする人が多いことを意味します。逆にPMIが低ければ、若年層や中年層での死亡が多く、平均寿命が短い可能性があると解釈されます。
PMIは国際的な保健比較や、人口の健康水準を評価する際に利用されることが多く、特に開発途上国と先進国の健康状態を比較する際に有効です。年齢別死亡率の詳細なデータがなくても、PMIを見ることである程度その集団の健康状態や医療水準を推測することができます。
ただし、PMIはあくまで死亡構造の一側面を表す指標であり、疾病の種類や生活習慣、医療制度などの背景を併せて評価することが重要です。健康の地域間格差をみる上で、是非知っておくとよい指標です。
いつもブログ拝見しています。
公表されているPMIは国単位でしょうか?
徳島県がわかれば教えてほしいです。都道府県別の平均寿命と相関していると思いますが。
コメントありがとうございます。都道府県別とかの公表はされていません。国別が基本となっているようです。