最近の調査で、仕事より余暇が大切であると考えている人の割合が高いという報告がそれています。特に若い人たちにみられるようですが、余暇はもちろん大切です。余暇の充実によって、仕事の頑張りにもつながりますし。今の50代以上の人たちは、仕事がいきかいで、バリバリ働いてたくさん稼ぐ、そして管理職に...という方も少なくないと思います。
しかし、最近では仕事は辞めず、静かなる退職といって仕事はそこそこにし、業務時間終了とともに余暇に向けて頑張る方もいると言われています。たしかに、今の50代以上の世代は、仕事に生きがいを見出し、長時間労働もいとわず、「会社のため」「家族のため」に尽くしてきた方々が多くいらっしゃいます。それに対して、若い世代は「人生の中での仕事の位置づけ」が変化してきているように感じます。働くこと自体に価値を見いだすというよりも、「どう働いて、どう生きるか」「仕事と生活のバランスをどう取るか」といったことに関心が高まっています。
余暇とは、単に「休む時間」「自由な時間」というだけでなく、自分自身を見つめ直したり、興味や関心を深めたり、人間関係を育んだりするための大切な時間です。読書や旅行、趣味に没頭することで新しいアイデアが生まれたり、精神的なリフレッシュによって仕事への意欲が高まることもあります。実際、「よく遊び、よく働く」スタイルを実践している人ほど、柔軟で創造的な仕事をしている傾向もあります。
また、テクノロジーの進化や働き方改革の推進により、「働く場所」や「時間」の自由度が増した今、余暇の概念そのものも変わりつつあります。これまでのように「土日や休暇だけが余暇」というよりも、平日の隙間時間を使って学び直しをしたり、友人と過ごしたりと、日常の中に余暇的な要素を取り入れている人も増えてきています。
今後、社会がさらに多様化していく中で、余暇は「個人の幸福度」を高める重要な要素として、「よりよく働くための基盤」として、仕事と切り離せない存在になっていくのでしょうね。