こどもの意見を聴く、これは簡単なようで実はむずかしいです。なぜなら聴く側が大人で、その価値基準がこどものまっすぐな意見を受け取れない可能性があるためです。昨今の法改正により、子どもを権利の主体とし、子どもの意見を尊重する制度づくりが進みつつあります。
その一つとして、国連のこどもの権利条約を元に、日本でも児童福祉法が2022年に改正されました。
2024年には、社会的養護を受けているこどもたちから意見を聴く制度が本格的にはじまります。
すべてのこどもには「意見を表明する権利」と「尊重される権利」があり、それを実現するのが「こどもアドボカシー*」の役割なのです。こどもがいつでも意見を表明できること、そしてそれらが尊重され、社会の中で受け入れられる仕組みをつくるためにも、こどものアドボケイト機能の充実が必要なのです。そういった人材を育てることは、大人の責任かもしれませんね。
*アドボカシー(advocacy)は、日本語で「擁護」や「支援」「代弁」といった意味で使われる言葉です。簡単にいうと、特定の人やグループ、あるいは社会的な課題の利益や権利を守り、広めるための活動や取り組みを指します。




