日本全体で家庭用エアコンの普及率は90％を超え、ほぼ標準装備となりました。しかし都道府県別で見ると、まだ地域差があります。四国の徳島県もその一つ。最新調査では徳島県のエアコン普及率はおよそ95％前後と全国平均を上回っていますが、隣県との比較や気候条件を踏まえると興味深い傾向が見えてきます。
徳島は四国山地の影響で夏場は蒸し暑く、猛暑日も多い地域です。このため冷房需要は高く、普及率も高めです。特に都市部の徳島市や鳴門市では集合住宅が増え、エアコン設置が当たり前になっています。一方で山間部の古い住宅では今も扇風機や自然通風で過ごす家庭もあり、地域ごとの差が残っています。
近隣の香川県・愛媛県・高知県と比べると、香川や愛媛も95％以上と高水準ですが、高知は降水量が多く湿度が高いことから、冷房だけでなく除湿機能を重視する傾向が強いといわれます。徳島でも最近はAI搭載エアコンや省エネモデルへの買い替えが進み、電気代を抑えつつ快適さを求める動きが広がっています。
地球温暖化の影響で四国でも猛暑日は年々増加しています。熱中症予防の観点からも、エアコンはもはや贅沢品ではなく“命を守る家電”です。フィルター掃除やサーキュレーター併用など、効率よく使う工夫を取り入れながら、この秋も安全に乗り切りましょう。