「天災は忘れた頃にやってくる」と言われますが、「忘れてなくてもやってくる」ものだと思います。東日本大震災が2011年3月ですから、それから12年が経とうしています。その時に生きていた私たちの中で「もう忘れた」という方はいないと思います。ただ、災害への危険度というか、備える気持ちが少し薄らいでいるのかもしれません。今日は、災害に関するというよりも、どうしたら平時の時に災害に備えておくことがいいのかについて触れたいと思います。
一般社団法人 フェーズフリー協会 HPより引用
最近、「フェーズフリー(phase free)」という言葉をよく目にします。フェーズフリーとは、身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方のことを言います。ペットボトル水の買い置きやカセットコンロの常備などもそれにあたります。ふだんは、飲料水として飲む、鍋などをテーブルの上で調理する、ことがほとんどだと思いますが、ライフラインが地震などで止まった時は、即座に暖かいものが食べられる、飲み水としてだけでなく、歯磨きや洗面にも使用できます。これがフェーズフリーという考え方に沿った生活です。携帯のUSBバッテリも、旅行時にも使いますし、停電時のスマホ充電に備えることができます。
この他にも、車の中に毛布やタオル、テントなども入れておくといいかもしれません。いざという時に避難場所に行くことができず、車で過ごさなければいけない状況であれば、水と多少の食べ物と寝る環境さえあれば3日から1週間程度は凌げます。非常用のリュックというのも有りですが、持ち出すときに悩むことがない代わりに、持ち出す量が少なくなる、というのが心配です。また、災害はどこで遭遇するか分からないので、サバイバル的には、質と量のバランスが大切です。
このようにフェーズフリーを少し意識するだけで、万が一被災した時や、その後の避難生活をより快適に過ごすことができるのです。そうそう、東日本大震災で被災された方が「小銭を含む多少の現金」もあると良いと言ってました。公衆電話をかけるときや、稼働している自販機で飲み物を買う、カードが使えずガソリンを補給する時に必要、というお話からです。そういう時が来ないことが一番よいのですが、「天災は忘れても忘れてなくても必ずやってくる」ので。
備えあれは憂いなし!ですね。
西日本豪雨災害からもうすぐ5年、線状降水帯というフレーズが毎年の様にニュースで流れ温暖化の影響をヒシヒシと感じております。地震も豪雨も災害ですから一人ひとりが少しでも出来る準備をする事でフェーズフリーが当たり前の世の中にしたいものです。
気づきを有難うございます。
コメントありがとうございました。最近のニュースで、温暖化の進行によって「みかん」の産地が東北地方になる可能性があるとか。食料産地が変化していくことも考えなくてはなりませんね。