わたしがわたしでなくなり認知症になって街を彷徨っていても,いつのまにか自宅にもどっている,そんな街が素敵ですよね.それなら,いつ認知症になったとしても怖くありません.
このために,色々な取組みが行われています.たとえば,チームオレンジ,オレンジカフェなど.もとより1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓発が行われてきました。
認知症を理解する上で、啓発は大切です。しかし、みなさんは自分や家族がいつか認知症になるかもしれないと,実感しているでしょうか。わたしは大丈夫、と心の奥底で思っている方も多いと思います。でも、人が長生きすればするほど、その可能性は高くなります。だから、今のうちに、自分が認知症になっても住み慣れた街で住みつづられる街にすることがわたしたちの役割なのかもしれません。
よんくるは、チームオレンジ、オレンジカフェにも場所を提供したり、実際に社員が参加しています。より多くの人々が認知症を理解し、ご本人とご家族にとって住み心地のよい街にしていきたいと考えています。
そうそう、認知症のイメージカラーがオレンジなのは、江戸時代に生まれた「柿色の赤絵陶器」が世界に広まったことから、日本の認知症への取り組みも世界に広がってほしいと願ったことからオレンジになりました。 また、オレンジ色は「手助けします」といった意味を持っていて、それがチームオレンジに使われたとか。