「テレビを長時間見る生活」が、認知症と関係している可能性が示されています。
英国バイオバンクの約40万7,000人、37~73歳のデータを分析した研究では、1日5時間以上テレビを見る人は、認知症を発症するリスクが約50%高いことが報告されました。さらに、脳卒中やパーキンソン病などの脳疾患との関連もみられています。
興味深いのは、単なる病気の発症率だけではありません。長時間テレビを見る人では、脳の灰白質が少なく、記憶に関係する脳領域の容積も小さい傾向が確認されています。
では、テレビそのものが悪いのでしょうか。おそらく重要なのは、「長時間、座ったまま動かないこと」と推定されます。テレビを見続けていると、筋肉を使う時間が減り、エネルギー消費も少なくなります。こうした身体活動の低下が、血管や代謝、そして脳の健康に影響している可能性があります。
もちろん、この研究だけで「テレビを見れば認知症になる」と断定することはできません。ただ、認知症予防という観点から考えると、テレビをやめる必要はなく、30分~1時間ごとに立つ、少し歩く、家事をするだけでもいいのかなと。




