「地域とは何ですか?」という問いに対して、正確に答えられる方は少ないのではないでしょうか。人それぞれがイメージする地域があり、地域の定義が存在しないためです。
日常生活圏域?
行政単位で言えば,市町村区かもしれません。また、自治会や町内会を地域の単位とする場合もあるでしょう。地誌的に線引きが難しいのです。地域包括ケアシステムが打ち出されたときは、地域のことを日常生活圏域という言葉に置き換えました。日常生活圏域とは、中学校区等、高齢者が住み慣れた地域で生活を継続しながら、多様なサービスが受けられるよう、地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件、介護サービスを提供するための施設の整備状況等を総合的に勘案して定める区域です。いわゆる市町村が地域の実情に応じて定める地域のことです。それは、介護予防などを行う地域包括支援センターの活動範囲とほぼイコールになっています。
しかし、わたしたちの生活の場は本当に中学校区等の日常生活圏域だけでしょうか。自動車や公共交通機関を使って買物にも行きますし、少し離れた病院にも行きます。つまり、移動含めば、もっと広範囲になります。海外では地域のことをコミュニティと呼びますが、この意味も多様で、なんと学術的定義には100近くあるそうです。
地域の多様性
なので、「地域を語る」とか、軽々に言えることではないんですね。わたしたちそれぞれが抱ている地域のイメージを大切にし、それがたとえ一致しなくてもお互いのイメージの違いをも認め合うことが重要かなと思います。これなら「地域の多様性を語る」ぐらいは言えるのかもしれません。
日頃わたしたちが何気なく使っている言葉において、定義すらなく、みんなが同じ認識を持っているとは言えない、だから、もっとその言葉の前後を含めて説明しようよ、ということが今日は言いたかったわけです、!(^^)!。
地域=コミュニティではないんですね。そう言われると、何気に使っている言葉でも、定義のないものがあるかもです。「幸せ」とか「生きがい」とか...
コメントありがとうございます。地域の範囲は人によってそれぞれに違うようですね。行動範囲が広い方は広く地域を捉えているような気もします。
大切なのは、地域に対し愛着があるかどうかではないでしょうか。
よんくるは、地域の方が地域に愛着を持ち、そこで生きがいを感じ、そして幸せになるお手伝いができればと考えています。