高齢者の方も含めて人は、孤独・孤立状態になる、ということは、友達がひとりもいない状態になる、とも言えます。そのため、支援の方法として、友達をつくる、というのが至極当たり前な解になると考えられます。しかし、一体だれがその方の友達になるのか、ということを的確に示すことができません。
孤独・孤立状態
孤独・孤立状態は、友達を失うというプロセスを経た時間が存在します。また、新しい友達をつくる意欲が下がっています。いったん壊れた友達との関係を修復したり、違う場所に出かけて行き新たな友人を作ったりできるなら、おそらく孤独・孤立状態にはなっていません。
befriend(友達になる)という支援
イギリスでは、友達になることをbefriendと言って、支援する側に求めています。あれっと思う方もいらっしゃると思いますが、日本では、支援する側と支援される側の立場は、はじまって終わっても同じです。支援者が途中から被支援者の友達になることは、むしろ専門職として失格である様な言われ方もされます。
でも、実際に孤独・孤立状態にいる人にアクセスできるのは支援者であり、友人になれるとすればその人しかいないかもしれない。ということを考えてみると、専門職アイデンティというか、支援する側にbefriendスキルが求められる時代が来るかもしれないな-と思っています。最初は、「営業-顧客」という関係から、一緒にスポーツや文化的活動をしたりして、深まれば親友にだってなることはありますから!(^^)!。
文献
岡元真希子:高齢者の孤独・孤立対策にどう取り組むか─イギリスの実践から得られる示唆─,JR Iレビュー Vol.2, No.97,2022.
befriend 初めて聞きましたが今後、自分が置かれる立場を考えると真剣に考えるべきテーマかと感じます。
現在、私は57歳ですが、社会人を終えた後の姿を模索中です。
コメントありがとうございます。みんなのbefrind意識が高まればいいのかと思います。