人口減少が起きる要因は、少子化だけではないんですね。今、政府が一丁目一番地に掲げるテーマは、出生率の増加です。2022年の合計特殊出生率は1.26であり、過去最低となっています。これは、赤ちゃんが年間に77万人しか産まれない事と同じです。同年の国内の死亡数は158万2033人で、前年より12万9744人(8.9%)増えていますので、これから人口は益々減っていきます。
膨大な時間
子どもさんが増えれば、全体の人口減少は確かに食い止めることができます。ただし、その結果が出るのは、20年先です。つまり、今日生まれた子どもさんが20年かけて社会を支える働き手として成長してくれるまでは、膨大な時間がかかるということです。
投資
ということは、今年60歳になられる方が80歳になるまで、何らかの投資(税や保険料)を行うことで、そうした子どもさんが生まれる育つ社会環境を整えていくことが求められている、と言えます。
生涯未婚率
でも、よく考えると、子どもさんを産み育むのには、民法上、結婚が前提となっています。中には、そうでない方がいることも承知しています。では生涯未婚率の統計を見てみると、これがとても残念なことになっています。2020年の国勢調査では、50歳まで未婚の男性は25.7%、女性は16.4%となっています。衝撃な数字かもしれません。
多様性社会の実現
経済的、社会的理由などもあると思いますが、結婚したいと思う人がふつうに結婚できる社会づくりが必要だと思います。念のためですが、この文章表現は、結婚することの選択を決して推奨したり押し付けたりするものではありません。わたしたちは、すべての方の意思を尊重した多様性社会の実現に向けて貢献したいと考えています。
政府が「異次元の・・・」ってやっていますが、私個人の感想はどこが異次元?です。どれも想定内のような…
よんくるさんが、結婚している人、していない人、しようとしている人、する気のない人、すべての方の意思を尊重できるような社会の実現に貢献されることを願っています。
20年という歳月をどう考えるかでしょうか。長いと考えるのが、短いと考えるのか。生まれた子供さんが成人になる、ということがどれだけすごいことなのか、親御さんにとってどれほど大変なことなのか、色々と考えて頂く機会にして欲しいと思います。20年続く企業も最近は少ないようですので。
AREさんの内容にありましたが、政府の「異次元の。。。」少額の金銭のばらまきにすぎず、これで子供を本当に産もうという気に誰がなるのでしょうかね??? 社会設計はもとより、社会全体が子供を世の財産と捉え、支えあうそんな風土の醸成が求められていると思っています。
コメントありがとうございます。年金、医療、福祉の社会保障費全体でみると、子ども・子育てはそのうちの4%に過ぎない、とされています。異次元...何%になるのでしょうか。
生涯未婚率が急激に上がっている背景には結婚するということに魅力と幸せを感じる人が少なくなってきている証拠なんじゃないですかね。なんともさみしい状況です。個人主義が蔓延って孤独、孤立化に拍車がかかっているのではないかと憂いております。人は面倒臭いですが人に救われることもありますから、よんくるさんに期待するところ大です。
コメントありがとうございます。「人は面倒くさい、でも人によって救われる」は、多くの方が抱いている感情だと思います。そういった相矛盾する感情を包摂していく場所がよんくるだと考えています。