徳島県の人口減少が、また一段と進みました。直近のデータでは67万人を切り、大正時代の人口に近づいていると。数字だけを見れば、重たい現実です。しかし、本当に怖いのは人口が減ることそのものより、「どうせ徳島は無理だ」と地域があきらめてしまうことではないでしょうか。
徳島には、山も川も海もあり、人の顔が見える距離で暮らせる強みがあります。ただし、学校、医療、福祉、交通、買い物を、昔の人口規模のまま維持しようとすれば、どこかで無理がきます。
これから必要なのは、人口を増やす話だけではありません。小さくなっても、不便と孤独を減らす地域づくりです。若者が戻りたくなる仕事と住まい。高齢になっても安心して暮らせる移動と支え合い。そして、子どもが「ここで育ってよかった」と思える日常。
人口減少は、徳島の終わりではありません。住む人の幸せを基準に、地域の形をつくり直す出発点です。




