健康のために「運動をしましょう」と言われても、何をどれくらいすればいいのか分からないという人は多いのではないでしょうか。そんな時に役立つのが「METs(メッツ)」という考え方です。
METsとは、体を動かす強さを表す単位です。安静に座っている状態を「1 MET」とし、普通に歩くと約3 METs、速歩なら約4 METsというように、活動の強さを数値で表します。
厚生労働省では、健康づくりの目安として週23 METs・時以上の身体活動を勧めています。難しく聞こえますが、実は特別なスポーツを始める必要はありません。例えば、普通の速さで30分歩けば約1.5 METs・時。これを毎日続ければ、1週間で約10 METs・時になります。買い物で歩く、庭の手入れをする、掃除をするなど、日常生活の積み重ねも立派な運動です。
大切なのは、「運動する時間」を無理に作ることではなく、「体を動かす時間」を少し増やすことです。エレベーターではなく階段を使う。車ではなく歩いて買い物に行く。テレビを見ながらストレッチをする。その小さな積み重ねが、将来の健康を支えてくれます。
健康は、ある日突然手に入るものではありません。そして、失ってから取り戻すのは簡単ではありません。だからこそ、今日の10分、今日の1000歩が、5年後、10年後の自分への贈り物になります。




