「若者が結婚したがらなくなった」とよく言われますが、数字を見ると価値観の変化はかなり進んでいます。こども家庭庁の令和7年度調査では、現在未婚の人のうち「結婚するつもりはない」は全体で46.5%でした。20代以下でも男性39.0%、女性36.6%、30代になると男性53.2%、女性53.4%に達しています。しかも前回調査より約4ポイント増えています。ただし、これは「未婚者」を対象とした結果であり、国民全体の割合ではありません。
では、なぜ結婚したくないのでしょうか。こども家庭庁の別の調査では、結婚意向のない未婚者が挙げた最大の理由は「結婚にメリットを感じない」26.2%でした。次いで「ひとりで生活したい」16.7%、「自分に時間を使いたい」13.9%、「人と関わりたくない」13.9%となっています。 一方、結婚できない・難しい背景には、「出会いの機会がない」26.2%、「自由に使えるお金がない」22.5%、「自由な時間がない」21.1%、「家族を養えるほど経済力がない」20.2%など、経済・雇用・時間の問題もあります。
つまり、単純に「お金がないから結婚しない」という話ではありません。結婚しなくても生活できる社会になったこと、自由な時間や自分らしい生き方を重視する価値観が広がったこと、そこに経済的不安や出会いの減少が重なっていると考える方が実態に近いでしょう。これから問われるのは、結婚を増やすことだけではなく、「結婚したい人が結婚できる社会」と「結婚しない人も孤立しない社会」を同時につくることではないでしょうか。




